CCD(Colony Collapse Disorder,蜂群崩壊症候群)

  • 2013.02.24 Sunday
  • 21:37
世界中でミツバチが大量死したり,行方不明になっている。
CCD(蜂群崩壊症候群)と呼ばれている現象で,
原因は,ウイルス説,ストレス説などがあるが,もっとも有望視されているのが,農薬説だ。

農薬説はネオニコチノイド系という農薬が犯人という説だ。
ネオニコチノイドとはニコチン様物質の殺虫剤で,
農業だけでなく,林業や屋内のノミ・ダニ防除にも使われる。
製品名は,ダントツ,アドマイヤー,アクタラなど。

世界でも使用禁止になった国はないが,規制などは行われている。
日本ではそこまでの動きはなく,航空防除などをやめる動きがあるとこのこと。

農業の生産現場から考えると,
ネオニコチノイド系の農薬の位置づけは重要だ。
果樹でも,リンゴ,ナシ,カキなど使わないものはないのではないか。

これほど重要な殺虫剤がミツバチの生活を犯しているとは。
もちろん生産者も考えないといけないし,
使わなくてすむなら,使わないようにしければならない。

ヨーロッパでは有機リン系の殺虫剤が使用中止になったようです。
有機リン系はネオニコチノイド系と同じくらい重要な殺虫剤です。
それが使用中止に。

生態系を乱したり,人間を含めた動物に悪影響を与える農薬はもちろん減らそう。
それに異論はない。

ミツバチのことを考えて,ネオニコチノイドの規制すべきと訴える人たち。
生産上,ネオニコチノイドを必要とする人たち。

それぞれ相手のことを考えて,話し合うことが大切なのではないか。
お互いに妥協(妥協とは違うか)して未来への方向を決めてはどうかなと感じた。


−新農薬ネオニコチノイドが日本を脅かす(七つ森書館)より−
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